2011年2月23日水曜日

神田先生のブレインジム教室(2)

楠の木便り第45号より転載


楠の木学園 朝の体操「ブレインジム」ってなに?



(2)ブレインボタンをスイッチオン


 ブレインジムのスタートは、まず体が必要な水分を少しずつ取り入れることでした。何か新しいことに集中しようとする時、人は普通よりも多くの水分を必要とするからです。水が十分に摂取されて体がみずみずしくエネルギッシュな状態になったら、次は頭をスッキリとクリアーにしてあげましょう。左右の鎖骨の下を外側からたどっていくと胸骨に行き当たります。(図Ⅰ.参照)



この胸骨と鎖骨のつなぎ目の下にある少しくぼんだところがブレインボタン(脳のスイッチ)です。 頭を目覚めさせてスイッチをオンにしてくれるこのツボをやさしくマッサージしてあげましょう。(写真Ⅰ.参照)



 さて、もし朝一番でこのブレインボタンを押してみて痛みを感じる人がいたら、 昨日の夜何をしていたか思い出してください。パソコンを使っていたり、テレビを見ていたかもしれませんし、楠の木学園の生徒達だったらゲームに長時間心を奪われていたのかもしれません。この場所は目の疲れ具合を表すバロメーターでもあるので「もう少し目を大切にしてください。」と私達に教えてくれているのかもしれません。ゲームやテレビに向かい合う人が何より気をつけなければいけないのは、50センチ~1メートル位の近距離に焦点を合わせ続けているということです。人の両目はどんな高性能なカメラよりも素早く、遠近どこでも見たいところに瞬時に焦点を合わせることができるのですが、テレビやゲームは近距離に焦点を合わせ続けることを強要するのです。この片寄った目の使い方は人間の脳にも大きな影響を及ぼします。テレビゲームで毎日のように遊んでいる大学生に脳波計を装着して、しばらくゲームで遊んだ後の波形を測定すると、中程度まで進んだ認知症の患者さんとそっくりな波形が見られるそうです。創造的な活動をしているときに前頭葉という、おでこの辺りで盛んに測定されるβ波という脳波が、彼らには一切、測定されなくなるというのです!ゲームにはまって、何時間もディスプレイを見続けるという、現実に世界中で見られるようになっている生活のパターンが育ち盛りの子ども達の脳に、そして全身の成長にどんな影響を及ぼすのか、ゲームを作っている会社の人たちもわかっていないのです。ブレインボタンの圧痛は甘く見ない方がよさそうです。テレビを見たら、窓の外の青空や、地平線の向こうに沈んでゆく夕日を眺めることも私達には間違いなく必要なことです。そして「私の両目(そして両脳も!)、昨日もよく働いてくれてありがとう。今日も一日私が楽しく学び、働けるように協力してね。」そんなやさしいゆったりとした気持ちで、ゆっくりとブレインボタンをマッサージしてあげましょう。痛みが少しずつやわらいできて目と頭がスッキリしてくるまでおおよそ一分続けてあげて下さい。(写真Ⅰ.参照)空いているもう片方の手はおへその上にあててあげると効率的です。おへその辺りに意識を集中すると安心した気持ちになれて物事に取り組みやすくなるからです。

*「水分の補給→ブレインボタン」と手順をたどったので、次回は右脳と左脳を統合する運動を紹介します。
(神田誠一郎)

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